※作業をする際は全て自己責任でお願いします。
こんにちは、Nodokaです。
先日UserLAndというアプリを見つけたのでいろいろ遊んでいきます。
UserLAndとは…?
UserLAndは、Ubuntu、Debian、Kaliなどの複数のLinuxディストリビューションを実行することができるオープンソースのアプリです。
UserLAnd – Google Play のアプリ(日本語訳済み)
Linuxが動作する仮想マシンといった感じでしょうか。
つまり、仮想マシン上でマイクラ鯖を立ててみようということです。
本記事で使用する端末: HUAWEI P40 Lite 5G
UserLAndのインストール&事前準備
UserLAndのインストール
下記リンクよりインストールできます。
残念ながら、現在はAndroid版しかないようです。
UserLAndの設定
インストールができたら早速UserLAndを起動してください。すると、いろいろなLinuxディストリビューションが選択できる画面が現れると思います。どのディストリビューションを選択しても良いんですが、本記事ではUbuntuを使っていきます。
設定手順
まずは、Ubuntuを選択してください。
すると、ユーザーネームとパスワードを設定するように求めてくるので、好きな名前やパスワードを打ち込んでください。VNCパスワードは今回は使いませんが、打ち込んでください。
私はこのように設定しました。↓
次に、このようなポップアップが出てくるので、「SSH」を選択してください。↓
選択し終わると、仮想環境の構築が始まるのでしばらく待ちましょう。
しばらくして、このような黒い画面が現れたらUserLAndの設定は終了です。↓
Linuxの基本操作
基本的には、コマンドは全て本記事のものをコピペして頂ければ完成させられますが、Linuxの基本的な操作方法は知っておくと便利なので紹介します。もっと詳しく知りたい方は、他サイトを参照ください。
lsコマンド – ディレクトリの中身を表示
- 現在いるディレクトリの中身を表示
ls
- 指定したパスのディレクトリの中身を表示
ls <パス>
cdコマンド – 自分の位置を移動
cd <移動先のパス>
mkdirコマンド – ディレクトリの作成
mkdir <作成したいディレクトリのパス>
mvコマンド – ファイル, ディレクトリを移動
mv <移動前のパス> <移動後のパス>
rmコマンド – ファイル, ディレクトリの削除
一度削除してしまうと復元は困難になってしまうので取り扱い注意です。
- ファイルの削除
rm <ファイルのパス>
- ディレクトリの削除
rm -r <ディレクトリのパス>
- ディレクトリを確認なしで削除
rm -rf <ディレクトリのパス>
サーバーの環境の設定
それでは再開していきましょう。
まずは、黒い画面に先ほど設定したパスワードを入力してください。入力をしても画面上には何も表示されませんが、正常に入力できています。
パスワードを送信してこのような画面になったらログイン成功です!↓
リポジトリの更新
まず、次のコマンドを入力してください。
sudo apt update
このような画面になったら成功です。↓
次に、このコマンドを入力してください。
sudo apt upgrade
Yかnか入力を求められたら「Y」と入力してください。↓
すると、このような画面になってリポジトリの更新が開始されるのでしばらく待ちましょう。なんか警告出てますが気にしてはいけない……。
環境によっては数分かかることがあります。↓
Javaのインストール
それではJavaをインストールしていきましょう。
必要なJavaのバージョンは、マイクラ鯖のバージョンによって異なる場合があるのでご自身で調べてください。本記事ではJava 11をインストールしていきます。
2021/12/04時点では、次のコマンドでJava 11をインストールできます。
sudo apt-get install default-jre
Yかnか入力を求められたら「Y」と入力してください。
このような画面になったらインストール完了です。↓
念のため、Javaがインストールできているか確認しましょう。
次のコマンドを入力して、目的のJavaのバージョンが表示されたら成功しています。
java -version
wgetのインストール
wgetは、URLからファイルをダウンロードするためのコマンドです。
次のコマンドでインストールできます。
sudo apt-get install wget
Yかnか入力を求められたら「Y」と入力してください。
Vimエディタのインストール
Vimはテキストエディタです。サーバーファイルの編集に使います。
次のコマンドでインストールできます。
sudo apt-get install vim
Yかnか入力を求められたら「Y」と入力してください。
マイクラ鯖の構築
マイクラ鯖を立てていきます。
まずは、準備としてマイクラ鯖を配置するディレクトリを作成します。
mkdir /var/minecraft
自分のいる位置を上のコマンドで作成したディレクトリに移動します。
cd /var/minecraft
Minecraft Serverのダウンロード
本記事では、Minecraft Serverは、Paper 1.12.2を使用します。
次のコマンドでPaper 1.12.2をダウンロードします。
wget https://papermc.io/api/v2/projects/paper/versions/1.12.2/builds/1618/downloads/paper-1.12.2-1618.jar
Paperサーバーの直リンは、こちらを参考にしました。他のバージョンの直リンも載っています。
Paper versions links (github.com)
確実にダウンロードができているか確認しましょう。
ls
サーバーのファイル名が表示されたらダウンロード成功です。
ファイル名が長くて面倒なので、ファイル名を変更します。
mv ./<現在のファイル名> ./Server.jar
Minecraft Serverの設定
サーバー実行ファイルの作成
サーバー実行用のシェルスクリプトファイルを作成します。
vi ./run.sh
すると、このような画面が表示されます。↓
「i」を押して入力モードに変更します。そして、次のスクリプトを記述してください。
java -Xmx512M -Xms512M -jar Server.jar
※「-Xmx512M」は使用する最大メモリ使用量、「-Xms512M」は使用する最小メモリ使用量です。環境によって適宜変更してください。
入力ができたら、ESCを押して、入力モードを終了します。
そして、「:wq」と入力して、ファイルを保存してVimエディタを終了します。
Minecraft Serverの実行とEULAの承諾
次のコマンドを入力してサーバーを実行します。
sh ./run.sh
すると、マイクラ鯖は正常に実行されず、次のような画面になるはずです。これは、EULA(利用規約)に承諾していないことが原因です。↓
次のコマンドで、eula.txtを編集します。
vi ./eula.txt
「i」を押して入力モードに変更します。
このように、「eula=false」を、「eula=true」に修正します。十字キーを使うことでカーソルを移動することができます。↓
修正ができたら、ESCを押して、入力モードを終了します。
そして、「:wq」と入力して、ファイルを保存してVimエディタを終了します。
お疲れ様でした!これで全ての設定が完了しました!
マイクラ鯖の起動・入り方
サーバーの起動
いよいよマイクラ鯖に入ってみましょう。
次のコマンドを入力してマイクラ鯖を実行します。
sh ./run.sh
このような画面になったら起動成功です!↓
サーバーへ参加
サーバーに参加するために、使用している端末のローカルipアドレスを調べます。
※ローカルipアドレスを調べる方法は端末によって異なる場合があります。
私の環境の場合: 設定アプリ → Wi-Fi → 現在繋がっているWi-Fiをタップ
ローカルipアドレスは、192.168.xxx.xxxという数字になっています。私の環境では、これがローカルipアドレスになります。↓
マイクラを起動して、マルチプレイヤーでこのアドレスを新しいサーバーに追加します。↓
このように参加できました!↓
※サーバーを停止するには、「stop」と入力してください。
まとめ
この記事では、UserLAndを使ってスマホでマイクラ鯖を立てる方法を説明しました。
今回立てたマイクラ鯖は、同じネットワーク内からでしか接続できませんが、外部から接続できる方法についてもまた別の記事で説明しようと思います。
また、UserLAndに関する他の記事も作成していきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!